こんにちは、Beauty&LifestylePR課 – 課長の道端です。
フロントステージは、JALグループの企業 – 株式会社ZIPAIR Tokyo(以下、ZIPAIR)の広報・PRを創業当時からサポートしています。
ZIPAIRは、広報・PRのアプローチ内容について立ち上げ当時からフェーズが大きく変化しており、現在転換期を迎えています。
今回は、ZIPAIRのマーケティング部と企画部に所属する下記の方々に、フロントステージに依頼した経緯や、広報・PR支援前の課題や導入後の効果、広報・PRをプロに依頼するメリットについて伺いました。
取材協力:マーケティング部 – 関口様、企画部 – 潮田様、企画部 – 熱田様
航空業界のニューベーシックを目指すZIPAIRが提供する新たな価値
ーーまずは、ZIPAIR様のサービスについて教えてください。
熱田氏:ZIPAIRは、2018年に設立されたJALグループの新しい航空会社です。LCC(ローコストキャリア)モデルの航空会社であり、成田をベースに8路線就航しています。
提供するサービスは多岐に渡りますが、基本運賃料金で座席のみの提供をおこなっています。基本料金には座席指定や機内食などは含まれずオプションで追加するスタイルです。
お客さまは必要なものだけをピックアップして自分好みにカスタマイズできるため、自由度の高い料金設定とサービスの提供が可能です。このような取り組みを行い、ZIPAIRは航空業界のニューベーシックを目指しています。
ーーサービスやプロダクトをどんな方に届けたいと思っていますか?
熱田氏:老若男女問わず、我々が提案する新しいサービスに共感いただける全ての方にお届けしたいですね。例えば、路線単位では世界初の通年にわたるカーボンニュートラルフライトの実現やサーキュラーフードを利用した機内食の提供などがあります。
特に、若い方には興味を持っていただけるのかなと思いますね。フロントステージ様に協力いただきながら、アプローチの幅を広げていきたいと考えています。
広報・PRのプロに任せれば、広告費削減とマスメディア掲載を同時に実現できる
ーーZIPAIR様は創業時からSNSによる発信を積極的におこない、広報・PR活動に力を入れています。その理由を教えてください。
関口氏:SNSでの発信に注力した理由は、認知度の向上を目的とした自社の情報を発信する仕組みを作る必要性を感じたからです。
最初にTwitterとnoteの運用をおこないました。両者は「 発信する役割のTwitter 」「 理解させるためのnote 」と強みと弱みを補完しあうのにベストな組み合わせでした。
次に、取り組んだ媒体はYouTubeです。着手した理由は、昨今の消費者の情報の収集方法を考慮したからでした。静止画ではなく動画コンテンツで自社の取り組みを制作、配信できる点に注目して開始しましたね。
ーー広報・PR活動を始める前に感じていた課題はありますか?
関口氏:創業当初の課題目標はやはり搭乗者を増やすことでした。まずはZIPAIRの存在や各種サービスを知ってもらうために、周知活動をする必要がありました。
しかし、設立当初ということもあり当時は費用が限られている状況です。最も効果が得られるマスメディアへの広告出稿は、厳しいものがありました。また、自社SNSについても当時はTwitter、noteのみと限定的なコミュニケーション活動であり2つを用いたマーケティング活動はかなり難しかったです。
そこで、フロントステージ様に広報・PR活動をお願いしました。広報・PRをおこなうことでSNSにはない「 マスメディア 」での露出効果を期待したからです。また、自社SNSと広報による2つの展開でより広く深い消費者層へのリーチを望みました。
ーー確かに、広報・PRは、広告出稿ほどの費用をかけずにすぐに開始できるメリットがありますね!他にも広報・PRに力を入れようと思った理由があれば教えてください。
関口氏:昨今の消費者の情報収集手段を考え、宣伝活動より費用をかけなくてもマスメディアでの掲載がおこなえるのではないかと考えたんです。
前述の状況を踏まえ、創業当初はPR展開が最もフィットした展開であると思いました。
また、同時に今時の消費者が感じている宣伝への不信感(=信用していない情報)もあり、オーガニックで情報を拾ってもらう手法は有益でしたね。
ーーおっしゃる通り、メディアからの第三者目線で発信することで世間からも信頼性の高い情報として拾ってもらうことができます。では、数あるPR会社の中でフロントステージを選んでいただいたきっかけを教えてください。
関口氏:マスメディアへの広告出稿が難しい状況下で、ご縁がありフロントステージ様をご紹介いただきました。
契約早々、難易度の高いNHKに取材を仕込んでいただいたのには大変インパクトがあり、フロントステージ様の実力を感じましたね。
以降も積極的に活動をしていただいています。また、今後航空需要の急回復が予想されるなかで競合他社も広報・PR活動に注力することが想定されますよね。
そのため、フロントステージ様にはさらにアグレッシブに活動していただきたいです。
ーーなるほど、PR開始当時と現在で随分と世の中の情勢が変わってきていますよね。世の中の動きに併せて広報・PR活動も変化する必要があります。今後、広報・PRでどのような部分を強化したいと考えますか?
熱田氏:広報・PRを開始した当時から注力するべきフェーズが変化したと思っていて、今後はさらに戦略的な部分を強化したいです。
まずは、力を入れたサービスがどのくらい影響力や効果があったのかについて「見える化」する重要性を感じています。
次の施策を考える際にはよりインパクトを上げるにはどうすればよいのかを明らかにするため、正確に効果測定や検証をしていく必要がありますね。
今までの業務を振り返ると常に立て込んだタイムスケジュールで動いていました。業務を「こなしている」感が強く、計画的に施策を構築する時間がありませんでした。
今後は、ターゲット選定から施策を実行するタイミング、効果検証・改善など、実行プロセスをタイムスケジュールとして事前に組み込みながら戦略的なアプローチをおこないたいですね。フロントステージ様には、今後もPRの情報を出すよいタイミングなど引続きご提案いただけますと幸いです。
ーーおっしゃる通りメディアの掲載数も非常に大事ですが、今後は掲載内容や実施した施策の効果測定などより戦略的な広報活動に移るフェーズですね!
PRはプロに任せるのが最も効果的
ーー広報・PRをおこなうなかで、嬉しかった具体的なエピソードや効果を感じることを教えてください。
熱田氏:こちらから告知をしなくても、友人や家族など外部から「 記事見たよ 」といった声を多くもらったことが嬉しかったです。
特に反響があった施策は、フロントステージ様からアプローチ提案をいただいたブロガー様の記事ですね。私自身も行ったことがなく把握していない情報があり、詳細に分かりやすくまとめてくださいました。
実際に、この記事を公開後すぐに反響があったんです。社内・社外の反応や自社サイトへの流入も圧倒的に1番でしたし、外部からも代表からも「 よくやった 」と評価をもらいました。よいアプローチ先を選んでいただけて、感謝しています。
ーー印象に残っているメディアの方や、取材、メディア掲載はありますか?
熱田氏:影響力のある女性誌に掲載いただけたことが印象に残っています!ターゲットとしてもばっちりでした。
実は出国の当日に、取材メンバーの一人が韓国入国の際に事前に取得が必要なK-ETA申請を忘れてしまい、搭乗できないアクシデントが発生したんです。
ただ、そのおかげで韓国旅行の際にK-ETA申請が必要であることを記事内でも「 申請を忘れずに!」と書かれていて、リアルな体験に基づいた読者目線のとてもよい記事になりました。
ーー社内における広報・PRの存在の変化はありますか?
潮田氏:広報・PRにおける訴求内容の変化を感じています。今までは「 そもそもZIPAIRって何?」という方が多く、一人でも多くの方に存在を知っていただくことに重きを置いていました。
最近はZIPAIRも多くの人に認知されてきています。そのため今後は他社ではなくZIPAIRを選んでいただくために、ブランド価値を高める必要があると考えていますね。
今後は、お客さまに独自の事業内容をお伝えしていきたいです。具体的には、カーボンニュートラルの取り組みや女性活躍支援、運賃の安さといった項目ですね。ZIPAIRは「 こんなことも実施しているんだ 」ということをより多くのお客さまに理解してもらいたいです。
有効的な情報も少しでも多くメディアに伝えていきたいと思います。お客さまと企業のファンを増やすフェーズに入ってきたと感じますね。
ーー会社の中で広報としての役割・責任を任されているなと感じていますか?
潮田氏:一人ひとりの責任や動きが拡大していて、広報としての役割が大きくなってきています。最近は、コンタクトセンターに直接取材を希望する問い合わせやSNSのDMにコラボをしたいというメッセージをいただくことが増えてきました。それだけZIPAIRに魅力を感じている人が多くなったという実感がありますね。
熱田氏:もともとは情報周知の立場でエアライン系のメディアへの掲載が多かったのですが、お力添えいただいたおかげで最近は女性誌など大衆的なメディアでの掲載も増えました。
また、社内の広報の立ち位置も、よりみんなの目線になってきていますね。例えば、見本誌を付箋を貼ってオフィスに置いておくと、CAの方から「 見たよ 」と声をかけてもらえるようになりました。
ーー社内のみなさんから反応をもらえると嬉しいですよね!その他、広報PRを開始して副次的な効果、予想外の効果を感じたことはありますか?
熱田氏:取材で関わったカメラマンやライターの方々にZIPAIRのファンになっていただけたことです。
取材後に「 次はZIPAIRを利用します!」「 社内のメンバーにも魅力を伝えますね 」と言っていただきました。
また、掲載を見た別のメディアからコンタクトセンターに取材の連絡をいただいたこともありましたね。
ーー確かにメディアの方は、お互いに様々なメディアをご覧になっているので、1つの掲載をきっかけに取材につながるケースは多いですよね!広報・PRを社外に依頼するメリットを教えてください。
熱田氏:航空会社の人間は広報について知らないことも多いですよね。「 餅は餅屋に 」というように、経験、スキル、ネットワークを持っているプロの方にお願いすることは、最も効率がよくインパクトがあると考えます。
また、業界が変われば常識も変わるので、その辺りも押さえたアドバイスをいただけます。他にも情報の旬を把握していてトレンドにマッチした提案をいただけるのはプロに委託するメリットですね。PRのことはPRのプロに任せるのがよいと思います。
ーー改めてZIPAIR Tokyo様にとっての広報・PRとは?社内から期待されていることなどあれば教えてください。
熱田氏:広報・PRの役割が変わってきたかなと感じています。
創業時は我々の認知を広げるための広報・PRでした。現在はブランディングの向上のため、ブランド形成のツールになってきています。
我々のサービスを正しく、内容を知っていただきたいお客さまにお届けできるブランド形成の1つとして機能していると思います。
ーーその他、発信したいことがあれば教えてください。
熱田氏:今後も尖った企画やサービスをどんどん発信する予定です。マーケットにまるごと「 こんなのどうですか?」と提案する形になるので、ご興味のある方にたくさん見ていただきたいですね。
創業時の企業認知の向上段階から、ブランド力を向上させるフェーズまでご一緒させていただき本当にありがとうございます。
新たなステージに向かって、ZIPAIR様の素敵な情報をお客さまに届けていきましょう。
今後ともよろしくお願いいたします。